TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

強父論

強父論 阿川佐和子 著 文芸春秋
図書館で予約して約半年でようやく順番が回ってきて読んだ本でした。読みたくない時期にいつも順番が回ってくるので頑張って2日で読みました。読まないといけない期間が決まっていると分厚い本でも読めるものだなあと思いました。前置きが長くなってしまいました。この本は作者の阿川佐和子さんのお父さんの作家阿川弘之さんのことについて書かれた本です。阿川弘之さんは2015年の8月に亡くなられましたが、阿川弘之さんが亡くなられたら娘である阿川佐和子さんに出版社からお父さんのことについて書かないかという依頼が来ると思うが、父を讃える本は絶対書くなと言われ続けておられたそうです。この本ではそのお父さんのお言葉をきちっと守られていて、お父さんのいいことはほとんど書かれていなくて、家庭内で娘やお母さんに対して高圧的に振る舞って来られた数々のエピソードがこの本には詰まっていました。いろいろな家族の形はあるのでしょうが、作者が暴露されている数々のエピソードの先頭で『まだまだあるぞ』とユーモアたっぷりで書かれていて思わず笑ってしまう箇所もありました。全般において阿川さんのお父さんに対するその忍耐は相当のものだっただろうでしょうが、昔おやじ太鼓というドラマがありましたが、ちょっとイメージは違うのでしょうが、あのドラマのお父さんみたいに相当の頑固なお父さんは本当はご家族の愛情の中で見守られておられたんだなあと感じました。阿川佐和子さんが本を読むのが嫌いだったことがこの本を読んでよくわかりました。